ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

退職代行サービス、「穏便」今と昔の違い

先日退職代行サービスが流行っているというニュースを見ました。

www3.nhk.or.jp

 

4月の2週間で退職代行サービスを利用した新入社員は110人。厚生労働省の調査によると、「3年以内の離職率」はこの10年以上、3割を超える水準で「10人就職したら3人以上は離職する」という状況が続いているそう。

 

私は、合わないと思ったら、すぐに見切りをつけて、転職をすればいいと思います。人材不足で、転職も比較的簡単にできるようになりましたよね。

 

私自身は、1年弱で1社目を辞めて転職、2社目は2年弱、3社目で3年超、そして現在4社目で20年弱働いています。

 

今でも覚えているのが、2社目で出会った当時30半ばの女性。「結婚するから退職します、って言ったの。新卒で入った会社だったんだけど、本当はセクハラがひどくてね。転職なんていったら、角が立って、何をされるか分からないから。ついでに結婚祝いもしっかりもらったわよ(笑)」

 

と仰っていましたが、よく話すようになった頃、実は社内不倫が原因だったことが判明。ドラマみたい!?と思ったのを記憶しています。

 

ひと昔、ネットが普及する前は、穏便に済ませたいと、女性なら「結婚退職」、男性なら「実家を継ぐ」等を理由にできたけど、今時代が違うから、まかり通らない。

 

昔から一番多いのは「バックレる(姿を消す)」だと、個人的には思っていますが(どうしてもって時はしょうがない)、ひと昔であれば、永遠に会わないこともできたけど、今はネットで繋がっているから、どこで何をしているか、探そうと思えばできちゃう。怖いですよね・・・。

 

そうなると一番穏便に済ませる方法が「退職代行サービス」の利用なのかなぁ、と思いました。

 

それにしても、若い人はお金払って辞めるって、相当金銭的に恵まれているなぁって思います。一方で、「お金で解決できること」として、働くことや人間関係をとらえているのには、ちょっと怖くなります。

 

自分で無い頭を絞り、考えるのではなく、困った時に「お金で解決できるでしょっ」と、安易な選択をしてしまいかねないから。世の中お金で解決できることの方が少ないですしね。

 

私自身1社目を辞める時は、いきなり退職届を朝一で上司に叩きつけ、「明日から来ません」と言って辞めました(笑)その後同僚からは「ぼたむすちゃんの悪口で2-3か月凄かったよ!」と言われました。

 

若気の至り、今では反省しています。そのことを活かして、2社目、3社目は穏便に退職したので、今でも同僚達とはたまに連絡を取って良好な関係を築いています。

 

社会人になった第一歩目の決断をお金で解決するのではなく、自分で考えて、失敗や恥ずかしい思いをして、次に生かしてほしいと思う。

 

「お金で解決できること」は、自分らしい人生経験にはならないのに、おしいなぁ~、と思ったニュースでした。