ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

テレワークの朝に思う時代の流れ

私は就職超氷河期を経験した世代。ちょっと上の先輩方からよくバブルの話を聞きました。自分が働き始めた頃には想像もつかないような華やかな世界、タクシーを止めるのに札束をちらつかせる、豪快に遊び!?、働けば働くほどお給料も上がる。だいぶ盛っていたと思いますが、武勇伝ぽい話もよく聞きました。

 

私が働き始めたのは、バブル後ではあっても、女性は制服があった会社も多かったです。リクルートスーツも女性はスカートが主流でしたし、女性が「お茶入れて」と言われることも多々ありました。

 

あれからまだ2-30年しか経っていたないのに、世の中随分変わりましたね。新入社員の頃、女性の先輩方が結婚退職をするのは当たり前でした。その頃30代半ばの女性が結婚退職をすると決まった時、こそっと彼女は「実は社内の人間関係で色々揉めて、もう限界でね。結婚退職って言わないと角が立つでしょ。円満にやめたいから」と仰いました。お祝いや花束等が送られ、皆盛大に彼女を送り出しました。

 

 

一方で30代後半の女性が留学をする、とお辞めになった際には、会社内で「いい年して」と、応援する雰囲気はなく、お祝いも花束も無く、真逆な退職の対応でした。でも彼女は「何歳になってもやりたいことができて幸せだ」と仰っていたイキイキした笑顔が忘れられません。

 

 

「転職」が当たり前になった今では考えられないですが、たった30年前まで、「会社を辞める」「転職する」ことが、とても大変だったのです。女性は「結婚」以外の選択肢がない、男性は一度就職したら定年まで嫌でも働かなくてはいけない、と言う「世間体-社会の見えない縛り」で、お互いを縛り付けていたから。

 

今でも完全に無くなってはいないし、地方の方にいけば30年前の社会がまだ残っている。でも少なくとも、都心では変わった。それはいい方向へ変化している。

 

コロナ禍ではさらに加速し、「働き方」の自由さが格段に進んだと思う。時代は変わるし、未来は変わる、それもいい方向に。30年前に留学した先輩は会社では歓迎されなかったけど、先駆者として、自分の人生を豊かに歩んでいらっしゃると思いたい。

 

変えて行こう!と奮闘した先人たちに感謝するとともに、私も未来の人たちが、よりよい社会で生きられるようバトンを繋いでいかなければ、とあらためて思った、テレワーク金曜日の朝でした。