東京オリンピック前後からよく聞かれるようになった言葉「サステナブル」。世界的には、「サステナブル」な商品や活動への関心が高く、日本では「エコ」商品への関心が強いように思えます。
皆さんは「サステナブル」と「エコ」の違いご存じですか?
私自身は、同じような言葉だと思っていました。
ちょっと調べてみました。
・エコは「環境問題」に焦点をあてた言葉
・サステナブルは「環境を含む持続可能な社会」を目指した包括的な言葉
・SDGsは「持続可能な開発目標」のことで、2016年~2030年の15年間で達成すべき国際目標
エコはサステナブルの一部、SDGsはサステナブルを実現する具体的な世界共通の目標のようですね。
私が一番驚いたのは、サステナブルの認知率。なんと日本国民の8割が知っているのです。(出典: 株式会社ロイヤリティ マーケティング調べ
そんなに認知度が高いの!?と不思議に思って、さらに調べてみました。
一番分かりやすく、面白いなと思ったのが、ニッセイ基礎研究所が出している記事。
価格よりサステナビリティ優先は1割未満だそう。
「あ、やっぱりそうか!」と納得しました。日本ではエコの方が商品や行動と結び付けやすいですよね。例えば、エコバック、フードロス、節電等。なので、エコの方がサステナブルよりも遥かに認知が高いと思ったのです。
サステナブルと聞いて思い浮かべる商品は「チョコレート」「コーヒー」くらい。SDGsが掲げる行動(気候変動、ジェンダー平等、福祉の充実など)は、個人レベルでは分かりにくく、実生活に密接に結びついていないのが原因かと思いました。
そうえいば、食品メーカーに勤める知り合いから聞いたのは、ここ数年「サステナブル」「SDGs」を意識させるような商品やパッケージを作るように言われている、ということ。
一方で商品の売れ行きは伸びず、ジレンマを抱えているようです。
それを表すのが「SDGsの世界ランキング調査」
日本は世界21位に後退。おっと・・・。
これからどんどん物の値段が上がりだし、インフレが起これば、なおさら個人レベルでは「サステナブルよりも値段」の意識が高まるはず。SDGsの世界ランキングもどんどん後退していくでしょう。
考えてみると、エコもサステナブルも日本に昔からある考え方なんですよね。
エコ=もったいない
日本独自の考え方で和訳をした方が、日本人には「伝わる」と思います。
一方で、色々調べてみて、SDGsのきな臭さを感じました。SDGsは、大義名分を利用した体のいいマーケティング手法ではないか、とさえ思えてきました。企業側からすると、「環境や社会に配慮した会社」というイメージを付けるには絶好のブランディングですから。
そっか、サステナブルは、SDGsという「怪しいビジネス」が絡んでいるから、なんだかしっくりこないのか。サステナブルの考え方はとてもいいものなのに。
もう少しSDGsの裏側について調べてみたいと思います。何やら利権が絡んでそう・・・。