ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

【ご機嫌認知症お母さんNo.84】母と小鳥のおばさん

おはようございます。

今日は曇り模様のようですが、花粉?PM2.5?、マスクが外せません。

 

兄とぼたむすは、週末お母さんの様子を見に実家に戻るのですが、曜日をずらして帰省しています。例えば、兄が土曜日なら、ぼたむすは日曜日、というように。平日は週3日の半日デーサービス、週2日のヘルパーさん、週末は子供たち、と言うように、毎日母が誰かと会うようにしています。

 

先日の話です。兄が実家に戻る日、兄から「お母さんが家に居ない」と、ラインが届きました。週末の午前中に出かける予定など無いので、慌てて母のスマホに電話すると、ラッキーなことに電話に出てくれました。

 

ぼたむす「お母さん、今どこにいるの?」

母「あ、ぼたむすちゃん。もうすぐ着くからね、駅に」

ぼたむす「え!?今日は駅で待ち合わせしてないよ」

母「えええぇぇ!?あら、やだ、またお母さんバカやっちゃった。あははは。」

ぼたむす「今お兄ちゃんが家に居るよ~。帰れる?」

母「お兄ちゃんカギあるかしら。あれ、あら、カギ・・・。え、あら?!」

ぼたむす「大丈夫。お兄ちゃんカギ持ってて、家で待ってるから」

 

と、母はどうも「カギ」を持ってこなかった様子。兄に伝えると

兄「カレンダーに、小鳥のおばさん、駅名って書いてある。ぼたむすと間違えてるね。」

ぼたむす「え?小鳥のおばさんから電話があったんじゃない?来るって?」

兄「電話のコンセント抜いてあったから、電話来るはずがない。母さん、大丈夫かなぁ。もうそろそろやばいんじゃないの?!」

 

と、兄はイラついている様子が伝わってきました。おそらく会社でストレスが貯まるお年頃なのでしょう。老害にならないといいなぁ、と密かに祈りました(笑)

 

小鳥のおばさん、とは母のいとこの80代の女性で、結婚してから近くに住んでいたこともあり、母が1番親しくしている親族です。なぜ「小鳥のおばさん」と呼ぶかと言うと、ずーっと小鳥を飼っていたから。子供の頃に名前ではなく「小鳥のおばさん」と兄と呼ぶようになったのです。

 

母が帰ってきた、と兄からラインがあり、一件落着!と思っていたら、1時間後に兄からまた連絡が。「小鳥のおばさんが来る」と。

 

え?、やっぱり母は駅に小鳥のおばさんを迎えにいったのか!?

 

しばらくすると兄からラインで「小鳥のおばさん家に来た」と。

 

母を最初から疑ってしまった兄とぼたむす。「忘れっぽいから」「分かってないから」と勝手に決めつけてしまってはダメですね。やっぱり母の行動にはちゃんと「理由」があるのです。

 

認知症になったからと言って、すべてが出来なくなるわけではありません。できること、できなくなったこと、ちゃんと見極めてあげること。口では簡単に言えるけど、本当に難しい。

 

介護する方の基準で判断したり、物事を進めて行ったり、どうしてもしてしまうから。しょうがないよね。

 

兄は近くのお団子屋に走り、お赤飯と桜餅を買ってきてお茶を入れたようです。母はお茶の用意が促されないとできないので。

 

小鳥のおばさんは元気そうだったようで、2時間くらいお喋りをして、母が駅まで歩いて送っていったとのこと。

 

兄からまたラインが来ました。「次の予定に間に合わない!」と。

ぼたむす「悪かったね。お母さん自力で帰って来られるから、お兄ちゃんも帰って大丈夫だよ」

兄「英会話なんだよね。キャンセル料が発生する」

ぼたむす「まぁ、仕方ないよ。お母さん楽しい時間過ごせたから😄」

兄「仕方ないでは済まないよ」

ぼたむす「お母さんからキャンセル料いただきませう😄」

兄「会社のお金だけどね」

 

ちっせーなー!というか、承認欲求うざいぞー!50のおやじがー!自腹で習い事やれ!

 

と、ぼたむすの眉間にまた深くしわが刻まれるのでした・・・。