ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

【ご機嫌認知症お母さんNo.60】フーテンの寅次郎、現れる②

こんばんは!

上司がいない週なので、オフィスで仕事が集中してできました(笑)

 

前回の続きです。

 

フーテンの寅こと、母の弟が突然家にやってきてきました。母に私宛に電話をかけさせ、「会いたい」と言い出し、どうせお金の無心だろうとスルーして、母を半日デーに送り出すように言いました。

 

「わかった、わかったよ」というフーテンの寅の生返事を気にしながらも、電話を切りました。

 

5分後、半日デーの事務所から私の携帯に電話が。いつも優しくしてくださる担当の方が「先ほどお迎えに行くと、お母さんが今親戚の者が来ているから、半日デーはお休みします、とおっしゃられて。その際に玄関に男物の靴があったので、ご存じですか?」と。

 

はぁぁぁ・・・あのヤロー!!!きぃ―――ぃ!!!

普段温和なぼたむすですが、唯一の天敵!?に少ない血が頭に急上昇。

 

ぼたむす「申し訳ございません。それ、母の弟、フーテンの寅です。寅に母を送り出すように言ったのに・・・。母行かなかったのですね・・・」

 

優しい担当の方「あぁ、あの寅さんだったんですね(笑)安心しました。知らない方だったら、と思ったので。今からお迎えに行きましょうか?」

 

ぼたむす「はい!何度も申し訳ございません。もう一度お迎えに行っていただけますか?寅には帰るように言いますので」

 

優しい担当の方「分かりました。あと15分後にもう一度訪問しますね!」

 

ありがたや~。なんてステキな方々に囲まれて、母は幸せだわ!と感じる間もなく、怒りがふつふつと湧いてきて、携帯を握る手が震え始めました(笑) 

 

実は今年の1月におじさんが突然実家にやって来て、その日はヘルパーさんの日だったのですが、その際に色々な事件を起こし・・・、ケアマネさんはじめ、皆さんフーテンの寅のことを知っていらっしゃるのです。

 

再度実家に電話をすると母が出たので、驚かせないように、「あ、お母さん、元気?今日は半日デーのお迎え断ったの?」と聞くと、「え?半日デー?えっと・・・断ったような気がするわ。あれ?」と5分前のことを忘れている母(涙)

 

ぼたむす「おじさんまだいるの?」

母「うん、来てくれたよ~」

ぼたむす「おじさんに代わってくれる?」

 

フーテンの寅「あ、ぼたむすか?あのさ、ぼたむすに会いたいんだけど・・・」

ぼたむす「おじさん、何やってるの!!!お母さんを半日デーに行かせてっていったでしょ!今すぐ家から出て行って!」

フーテンの寅「ぼたむすに電話かけてもつながらないんだよ。俺さ、先週北海道行って、来週またアジアに戻るんだけど、ぼたむすに会えないかな?」

ぼたむす「私忙しいから。電話ならお兄ちゃんにしてっていったでしょ!お兄ちゃんの電話番号教えるから、メモとって!」

 

フーテンの寅・・・こいつはくせ者。目標を達成するまで粘るハイエナ。

15分後に半日デーが再度お迎えにくることを伝えて、電話を切りました。

 

5分後また電話をしてみると、おじさんがまだ居ると・・・。母に半日デーのお迎えがくるから用意して待っていてね、と言うと、「せっかくお兄ちゃんが来てくれたのに」と。

 

お兄ちゃんじゃない!!!どうしようもないフーテンの寅、お母さんの弟だよ!!!

 

最近よく、話の中でフーテンの寅とお兄ちゃんを間違える母。それだけはやめてくれ~TT。。

 

さらに5分後電話をすると、まだおじさんが居るではありませんか。玄関で靴はいてるよーって。まさか、お迎えの車に便乗しようって魂胆じゃないだろうね!?と不安に思いながらも、お母さんに「楽しんできてね♪」と言って電話を切りました。

 

2度目のお迎えが来てから10分、電話が無いので、おそらく半日デーに出かけたのだろう、と安堵の思いで、オフィスの個室から出ました。(個室に立てこもっていました)

キンキンに冷えた部屋なのに、汗だくで携帯がびしょびしょに。慌ててお花摘み(お手洗い)に行くと、鏡に映った姿にこれまたびっくり。雷雨に打たれたように濡れた前髪と、三角の目・・・。いやぁぁぁ、泣きたくなりました。

 

一応兄に事の次第をメールしておきました。おじさんから電話があるよって。

 

夕方、母に電話をすると、おじさんが来たことは全く覚えていなく、半日デーが楽しかったとウキウキな感じだったので、何があったかは言わずに置きました。

 

翌日兄からメールで「おじさんから電話無かったよ~。」と。

 

フーテンの寅は、女子供にしかタカらないのです。母も一人、私も一人なことに付け込んで、慣れ慣れしくしてくるハイエナ。私の兄や母の兄弟には、ぜ――ったいに連絡してこないんですよ。こういうやつには嘘でも男の影をちらつかせないと、引き下がらない。なので、いつも私は「兄に連絡して!」と言っています。

 

今度会った時には、「結婚しました」と言おうと思い、母に「おじさんが来たら、ぼたむすは結婚してるよ、って言ってね」と何度も言っているのですが、覚えられず・・・(涙)

 

次回おじさんがどう出てくるか、こうご期待!?、ではなく、もう2度と現れてくれなくていいんだけどなぁ・・・。