ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

【ご機嫌認知症お母さんNo.78】お嫁さんが分からない!?

こんばんは!

今日はガッツリ仕事をしてしまいました。

「自分の為にできたかなぁ」と思うと、誰でもできる仕事だなぁと、ため息が出てしまいました(笑)

 

さて、昨日の続きです。

夕方、工事が始まった実家から母を連れてきた兄と、途中の駅で待ち合わせをしました。

改札口で待っていると、兄と兄嫁の姿が見えました。

 

「あれ、兄嫁も工事に行ってくれたんだ」と思った反面、最近母はよく「お兄ちゃんのお嫁さんってどんな人だっけ?」と聞いてきたので、工事だけでもパニックな母が、兄嫁まで居たら、頭の中はボンバーヘッド状態ではないか!?と心配がよぎりました。

 

案の定、駅から出て来た母は険しい顔をしていました。日常生活圏では、いつもニコニコが止まらない母ですが、非日常の圏外に出ると、不安しかないのでしょう。

 

「お母さん、疲れてない?」と聞くと、「何か変なのよね。何かお嫁さん・・・、お嫁さんなの!?」と小声で聞いてくる母。兄や兄嫁に聞こえるのではないか、と冷や冷やしながら、大きな声で「お腹空いたね~。何食べたい?」と不自然に装うぼたむすでした。

 

中華屋さんへの道のり10分、母はずーっと、納得いかない!と言う感じで、「何か変よ。冷たい感じ。何なのかしら」と兄嫁のことを不審がっていました。

 

兄嫁は、美人で気立てがよく、利発な方です。性格も穏やかで、「兄よ、よくぞ見つけて来た!」と思う程、ステキな方です。月に1-2回、兄と一緒に母の様子を見に行ってくれています。一点お料理はいまだかつて見たことも、食べたこともありませんが・・・。(ここだけの話です)

 

母は、兄夫婦を干渉もせず、余計なことも言う人ではありません。いつも凄いなぁ、と思います。ぼたむすは余計な事しかいいませんから(汗)嫁姑問題なるものは、ぼたむす家では存在しません。

 

しかし、認知症になった今、母には兄嫁が、「知らない人が家の中をうろうろして片付けなど、余計なことをしている。言っていることも早口で分からない!本当にお嫁さんなの!?」と思えているようです。

 

中華屋さんでも箸が進まない母。一刻でも早く、兄夫婦と別れて、ストレスから解放してあげたい、と、油まみれの中華をワシワシかき込んで、30分くらいでお店を出ました。

 

駅で兄夫婦と別れて、母とぼたむす家へ向かいました。電車に乗って最寄りの駅で降りようとすると、母が「今日はありがとう。気を付けて帰ってね。」と。

 

「ん?」

 

「お母さん、今日はぼたむすの家に泊まるんだよ」と言うと、「あら、そうなの!?もう暗いから、帰らないきゃって思ったのよ。あははは」と、慌てて電車から降りる母。

 

家に着いて、「今誰と居たか覚えてる?」と言うと、「う~ん・・・忘れたわ。あはは。このホテルはとても静かね」と母。

 

「ホテルじゃないよ、ぼたむすの家だよ」と言うと、「あ、そうね、そうね。あははは。」と、この会話を3回は繰り返しました。

 

そして、「さてと、もうそろそろ家に帰るわね」と言い出す母。「お母さん、明日から二人で旅行に行くんだよ。楽しみじゃないの?」と言うと、「あ、そうね、そうね。ぼたむすちゃんとなら楽しみだわ!久しぶりね」と笑顔が戻ってきました。

 

有難いことに、母は寝つきが良いのですが、夜中に1回だけお手洗いに起きました。3年前、お手洗いを探しに、玄関のドアを開けて出て行こうとしたのですが、はやり今回も玄関のドアノブをこじ開けようとしていました。

 

一旦外に出てしまったら、帰って来れない!と言う思いから、ぼたむすは全然眠れず。これから始まるリフレッシュ旅行、ぼたむすは寝不足になるのか、はたまたリフレッシュできるのか。続きます。