ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

【ご機嫌認知症お母さんNo.77】3年振りの外泊に戸惑う母

こんにちは。

今日も少し風が強いですが、お天気様ですね~。

気分を上げるために、朝は近くのカフェへ行ってきました。

 

実家は築50年、私が生まれる直前に建てたそう。半世紀の間、外壁やら、窓ガラスやら、シロアリ駆除やら、チョコチョコとは直しを入れていたのですが、気がつけばもう30年くらい、窓ガラスとふすまは変えてなく、網戸もスカスカ、ふすまも汚れが・・・。

 

母はふすまの汚れを隠すために、洋服を立てかけていたりしていました。見て見ぬ降りしてごめんよ、かーさん。やっと兄が重い腰を上げてくれて(!?)、工事が決まりました。ぼたむすは、他力本願でいけません(汗)

 

そこで問題なのは、母をどうするか。工事会社の人が来るたびに、不審な行動をとる母。男性が2-3人来ると怖いようです、工事が始まればもっと多くの男性が出入りする中、母一人で対応はできない、と早々に判断をして、まずはケアマネさんに相談してみました。

 

いつもはとても対応のいいケアマネさんなのですが、今回は虫の居所が良くなかったのか!?「同じような方いらっしゃいますが、皆さんデーサービスやヘルパーさんをお休みして、対応されています。ショートステイとかは、また書類を書き換えないといけないなぁ・・・」とあまり参考になる回答が得られず。

 

認知症の診断を受けてから、生活リズムが整い、体調が良さそうだったので、環境を変えたり、ショートステイで、リズムが崩れ、認知症が悪化するのではないか、と心配でなりませんでした。2-3日で終わると思っていた工事も1週間かかるととのこと。

 

どうしようか、と兄と相談して、工事の1週間前半を兄の家で、後半をぼたむすの家で、母に過ごしてもらうことにしました。

 

しかし、母は気を使い過ぎて、ホテルだと部屋ではなく、部屋の外のお手洗いを使います。以前ぼたむすの家に来た時も、夜中ごそごそと玄関のドアを開ける音がしました。慌てていくと、母はホテルと勘違いして、部屋の外のお手洗いに行こうとしていました。

 

兄の家に行ったら、また同じことが起こるのでは!?と言う思いと、母が気を使い過ぎて、疲れてしまい、認知症も悪化したら困る!と言う思いで、1週間ぼたむすが母を連れ出すことにしました。

 

工事初日は兄が朝から実家に向かい、母を半日デーに行かせて、工事会社さんの対応をしてくれました。雪が降りそうな寒い雨が降ってきた夕方、兄が母を連れ出して、ぼたむすに引き渡すために、中間の駅で待ち合わせをしました。

 

待ち合わせをした駅で食事をしよう!と言うことになったのですが、立ち食いソバと、マクドナルドしかなく、兄が検索で見つけた中華へ。大雨の降る中10分、母は終始不審そうで、「どういうことなのかしら」とブツブツ文句を言い始めました。

 

数分前のことを忘れてしまうから、兄の説明も抜けてしまっているよう。着いた中華屋さんは、まさにザ・中国!と言った年季の入った固いドア、シットリするテーブル、スパイシーなお水(あれは何が入っていたのかしら・・・)。そして、不審そうな顔をする母。

 

「好きなもの頼んで」と兄が言うので、「ふかひれとアワビ」と本気で言ったのに、完全スルーされ、「チャーハン、餃子、前菜盛り合わせ、エビマヨお願いしまっす!」と、いつも通りやる気満々!?で頼む兄。「青菜の炒め物もください」と私が言うと、「ハーフで」と付け足す兄。長男あるあるです。

 

兄の頼んだ脂っこい料理に箸が進まない母。認知症になってから、母は大勢だと皆が何の話をしているのか分からず、緊張してしまうのです。そして、今回兄のお嫁さんも一緒だったので、なおさら気を使ってしまう母。混乱している原因は、どうやら「兄のお嫁さん」だということが、母の様子を見てみてわかってきました。続きます。