ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

【ご機嫌認知症お母さんNo.65】高齢女性のたくましさ

こんばんは。

今日も秋らしい穏やかなお天気でしたね。

皆さまはどんな秋を楽しんでいらっしゃいますか。

私は美食の秋を楽しんでおります。甘いものばかり…ストレス溜まってるのかしら(笑)

 

さて、実家のご近所さんは、ぼたむすと同じ世代の子供たちは家を離れていき、今は旦那さん達も他界して、高齢のお母さんの一人暮らしが多くなってきました。

 

その中でも、お隣の山田さんのお母さんは、90歳近いお年でお一人暮らしをしております。足が悪いようですが、とても元気で一人暮らしを謳歌しているようにさえ見えます。

 

というのも、子供が家を出て夫婦二人暮らしだった山田さんは、旦那さんが数年前に亡くなるまで、家庭内別居をしていたことは、何となくお隣なので分かっておりました。

 

山田さんはご近所さん向けに自宅で華道を教えていて、母も参加していたのですが、お家に行くたびに、旦那さんの気配が全くしないので、部屋を分けて暮らしている感じがする、と母が言っていました。

 

ある時、山田さんの旦那さんが「おかぁさん・・・おかぁさぁん・・・」とか細い声が駐車場から聞こえてきて、母はびっくりして向かうと、そこには倒れている山田さんの旦那さんが。

 

「大丈夫ですか?」とカラダを起こそうとすると、「あぁ、大丈夫ですよ」とか細い声で答える山田さん。数分しても奥様は出てきません。母は不思議に思い、「奥様お呼びしましょうか?」と聞くと、「あぁ、もう大丈夫」と、部屋に戻っていったそうです。結局奥様は現れず。

 

昔から山田さんご夫婦は仲がいい感じがしませんでした。子供が巣立ってからは、お互いに距離を持ち、長年家庭内別居をしていたのでしょう。

 

旦那さんが亡くなってから、山田さんは益々元気になっていました(笑)やっと念願の一人暮らしができた!と楽しんでいるように見えます。人生初の一人暮らしを思う存分満喫して欲しいです。

 

そんな山田さんも数年前からヘルパーさんが週に何度か来ている話を母がしてくれました。その際に母は「山田さんはいいわね。いつも誰か来ていて、安心よね」と。

 

その時は全然気がつかなかったのですが、母は山田さんとは真逆で「寂しかった」のかもしれません。物忘れや老化の症状が出始めていて、とても不安だったのかな。

 

「うちにもヘルパーさん来てくれたらいいわね」と何度か言われたのですが、その時は全然母の不安を感じてあげることができませんでした。近い関係の人こそ、こういうサインを見落としてしまいませんか?(反省)

 

老化の進み具合や症状など、千差万別なので、その人にあった環境づくりって大事だなぁと実感しています。

 

山田さんは、デーサービスはおそらく嫌で、お一人で居たいタイプかと。母はデーサービス大好きで、人に囲まれて生活したいタイプ。

 

その人にあった老後の環境づくりを、私自身も始めていかねば、と思っています。

それにしても、山田さんはじめ、女性はたくましい!!!(笑)