ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

【ご機嫌認知症お母さんNo.35】変わったのは私、母は何も変わっていない

昨日は月一の病院の日。雨の中、母は厚手のコートを着て現れました。そうです、寒い間は厚手のコート着なかったのに、3月に入り突然着始めて、それもコートの下はお決まりの「ヒートテック」💦

 

私がしつこく「厚手のコート着て!」と言い続けていたのと、少し太ったので、コートを着るとぴちぴち状態に。そのため、セーターなどを着るとチャックがしまらない恐れがあるので、ヒートテックの上に直にコートを着ちゃうんですよね。

 

頓珍漢な格好をしている訳ではなく、母なりに考えた結果の姿なのです。認知症だからと言って「おかしな格好をする」と決めつけてはいけないなぁ、と思うようになりました。おかしな格好や行動には必ず「理由」があるんですよね。見逃してはいけません!

 

でも、待合室で母は「暑い暑い」と、何度もコートを脱ごうとするので、「お母さん、下ヒートテックだけしか来てないよ」と言うと、「あららら、いやだ~、あははは」と3回は繰り返しました。この日は青やピンクなどの色ではなく、肌色だったので、中々セクシーな見た目でしたよ(笑)

 

土曜日の病院はこみこみで、1時間待って、診断後、薬局に行くと、更に多くの人が!

感じの悪い(笑)受付の方に「1時間後戻ってきます」と言うと、「1時間じゃ無理です。2時間はかかりますよ(プンプン顔)」と相変わらず冷たい言い方。

 

「分かりました。薬局が閉まる2時前に戻ってきます☺」と言って、雨の中母と買い物をして一旦家に戻りました。近場で時間を潰せる喫茶店が無いので、雨の日は特に困ります。

 

お昼を済ませて、再び雨の中、母を連れ立って(いい散歩になるかなぁっと)20分かけて歩きで薬局まで行くと、閉店ぎりぎりの時間。既にお掃除の業者さんが出入りされていて、「やばい、閉まったか!?」と慌てて飛び込むと、誰もいない。

 

やってしもーたー!と泣きそうになると、感じの悪い受付の方が、「大丈夫ですよ。2時間もお待ち頂き、すみませんでした」と朗らかな笑顔に。

 

え!?別人かっ!と思うほどの笑顔と声のトーンも上がっている。いつもの薬剤師さんではなかったですが、連携して頂いていてお薬の話も詳しくして頂きました。

 

最後に「雨の中何度も申し訳かなったです」と暖かく送り出して頂きました。受付の方のつっけんどんな態度に思わず、「そんな言い方しなくても!なら、他の薬局行きますから結構です!」と言わなくてよかったです。

 

きっと凄い多くの人でパニック寸前だったのでしょうね。そういう時こそ、優しく笑顔で応えるといいことがありますね(笑)

 

家に戻り、薬を一週間分カレンダーに母に貼ってもらい、お決まりの母の一言「もうこれでお薬終わりだよね」に、やっと最近は「そうだね~」と言えるようになりました。

 

母と一週間分の作り置きをしている時に、私が目を離してお鍋が噴きこぼれてしまったのですが、その時に「大丈夫よ、怪我はない?」と、すぐに声をかけてくれます。床に何か落とした際も、「大丈夫、大丈夫。気にしないで」と笑顔で言ってくれます。

 

母は物忘れは多くなってきているだけで、何ら昔の母と変わらないのです。私が「認知症」という病名で母を見てしまっていることに、多々気づかされます。色眼鏡で見ている自分が恥ずかしいです。

 

どうしても忙しいと自分のペースで動いてしまって、母のペースを尊重できていないな、と感じることがあります。週に1度の帰省だと、あれもこれもと詰め込んでしまうので、心にも時間にも余裕を心がけなければ!です。