今日は母の75歳の誕生日でした。いよいよ後期高齢に突入です。
母と兄と駅で待ち合わせをして、レストランに行く予定でした。母にはいつも通り、駅で待ち合わせね、とメールをして、時間通りに駅で待っていた母。兄は別の出口で待っていていたので、私と母が居る出口に来てもらって合流。
母は真冬でもコートを着たがらなかったので、会うたびに「コートを着て！風邪ひいちゃうから！」と切れ気味に言っていました。
母がコートを着たがらないのは理由があって、一つはチャックが壊れやすくなってしまい、チャックを半分したまま、足を入れて着るようになっていたので面倒臭い、二つ目は、以前は骨筋ガリ子で痩せていたのですが、ここ1年ぐらいで太り、コートがぴちぴちになった、からだと思われます。
今日は暖かく、私自身はコートなしで出かけたのですが、母はコートを着て現れました。レストランに向かって歩き始めると、「暑いね～」なんて母が言うので、「まさか！？」と思って、「コートの下は何着てるの？」と聞きながら、コートのチャックを少しおろすと、まさかのブルーのヒートテックが！！！
母はおしゃれさんで、かわいいパーカーをよく着るのですが、ヒートテックの上に直接着ちゃう癖がついていて、暑くても脱げないのです。
おまけに、下着が面倒だろうから、と胸パット入りのヒートテックを買っているので、母からすると下着感覚ではない感じがします。今のカップ付きインナーって下着っぽくないので、Tシャツのように感じているのかもしれません。
１年前の私なら、母に理由を聞かずに怒っていたでしょう。けど今日は発狂しませんでしたよ！この1年で、私も少し成長しました（笑）
母のおかしな行動には必ず「理由」がある、ことを知ったからです。例えば、「大事」だと思うから隠す、食器は忘れないように、いつも開ける冷蔵庫にしまう、私が言ったから暑くてもコートを着てくる、など。
母曰く「駅で待ち合わせて、買い物するだけだから、脱がないと思ったの」と。そうです、私が悪いのです。母に兄とレストランに行く、と言っていなかったのです。色々なことを言うと混乱したり、不安になり行きたくない、と言われるので、いつものように「駅で待ち合わせね」とだけ言いました。
母は私が毎回結構きつく「コートを着て！」と言うのを守ってくれただけなのです。時差があり！？やっと春先に着てくれるようになりました（涙）
なので、兄に「お母さん、コート脱げないからレストランやめて、家で誕生日会しようか？」と言って、兄にお弁当を買いに行かせて、私と母は作り置きの買い物へ行きました。
兄は一番高い幕の内弁当を母に買って来てくれて、私は幕の内の下！？でしょうか、兄は揚げ物三昧のお弁当でした。（10代の食べ盛りか！？）近くの和菓子屋さんで桜餅も買って来てくれて、珍しく気が利いていて、美味しくいただきました。
母は自分が何歳になったか、分からない時の方が多くなりました。誕生日も覚えていたり、忘れていたり。認知症は進んでしまっているけど、元気に笑顔で75歳を迎えられて本当によかったと心より思いました。
また来年も元気に笑って誕生日をお祝い出来たらいいなぁ～☺
