ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

【ご機嫌介護NO.15】週に一度の母との時間

今日は実家に戻る日でした。母とは駅での待ち合わせがまだできるので、早く着いて改札口に行くと、母が待っていました。相変わらず薄着で、コートを着たがりません。おそらく、少し太ってきたので、コートがぴっちりするのが嫌なのだと思います。

 

いつも通り、買い物をして帰るのですが、ネットスーパーを取り入れてから、だいぶ荷物が軽くなりました。それまでは、二人で両手に大きな荷物を抱えて、15分ほどの道のりを歩き帰宅していました。一週間分の食料と日用品を買わなくてはならず、兄には日常品をお願いし、私は食料を買い込んで1年間なんとか乗り切っていました。

 

今日は会うなり母が「転んだ」と言って、擦りむいた手のひらを見せてきて。「いつ、どこで?」と聞くと、「分からない。転んだのは覚えているけど・・・」と。急いでバンドエイドを買って帰り、家について、カラダを確認すると、手のひらと肘、膝が擦りむけていて。家で転んだ、と言っていたけれど、絶対に道路で転んだとしか思えないような傷でした。幸い頭は打っていなかったようなので、それだけは良かったです。

 

お昼を食べて少ししてから作り置きを始めます。Youtubeで昔の曲を流すと、母はご機嫌で歌を口ずさみながら、一緒に調理をします。自力では料理はできないのですが、私が「人参を細切りにして」「キャベツを一口大に切って」など言うと、歌を歌いながら昔のような手際の良さでお野菜をカットします。段取りが分からなくなっているので、そこを補助してあげると、まだ調理ができる感じです。

 

いつも作るのは「牛肉カレー/シチュー」「おでん」「煮物」「サラダ」「麻婆豆腐」「野菜の煮びたし」「さつまいも/かぼちゃの煮物」などです、毎回ほぼ一緒のメニューで、野菜をキャベツ、白菜、大根など少しずつ変えています。あとサバ、イワシなどの魚の缶詰を開けておきます。

 

作り置きは大きなタッパに入れていたのですが、ヘルパーさんのアドバイスで小分けにしています。ドカ食いをしなくていいように、とのことですが、今はサラダは大きいタッパ、おでんやシチューは小分けにしています。

 

作り置きが終わると、お茶の時間。今日は紅はるか(さつまいも)をトースターで焼き芋にしました。これが甘くて美味しかったです!

 

お茶の後はお風呂タイム。ヘルパーさんが週2日来てくださる際に、お風呂の見守りをお願いしています。お風呂嫌いだった母が、ヘルパーさんが来る時間には自分でお風呂に入る準備をするようになりました。今日も「お風呂入れて」と言うと、すんなり入れて、ゆっくりは入っていました。

 

お風呂から出たら、お肌のお手入れをして、1週間の予定と薬をカレンダーに書き込んだり、貼ったりします。

 

その後は、脳トレタイム。新聞のコラムの書き取りをさせています。集中して画用紙一杯になるほどの字を書いているので、母が少なくとも嫌々やっている訳ではないと思います。模写的なことが好きなのかもしれません。私が促さないとやりませんが・・・。

 

終わった頃、軽めの夜ご飯を準備して食べてもらいます。だいたい「お刺身」を用意しています。母はゆっくり食事を摂るので、終わった後、私が帰宅する、といった感じです。東京に戻ってくるのは10時近くになります。

 

今日は私が東京に戻る際に「傷は痛まない?」と聞くと「え?怪我って何?」と・・・。認知症あるあるですが、痛みなどは覚えていない方が良いのかもしれません。でも転倒や怪我はたまたま今日は私が居たから分かりましたが、平日なら母自身も忘れてしまうので、傷口がひどくなったりしないか心配ではあります。転倒ってホント怖いですよね。

 

母と過ごす週に1度の時間はとても穏やかで、毎日の忙しい生活とは全く違って、スマホが気にならない気持ちが豊かになる時間です。たくさんやることはあるけれども、こうした時間を、これからも少しでも長く過ごせたら、と切に思いながら、母との時間を大切にしていきたいです。