ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

【ご機嫌認知症お母さんNo.79】仲良しのお友達とのさようなら

こんにちは!

月曜日ですね。春がもうすぐという空気を感じますね。

 

週末はいつも通り、実家へと行き、母とお買い物、一週間分の作り置きをしてきました。

 

先日ケアマネさんとの月1のモニタリングで、母の仲良しのAさんについて聞いてみました。

 

Aさんと母はママ友で、同じ学年の子供ではないのですが、PTAで知り合ったみたいです。それから40年以上、Aさんと旦那さんは、未亡人となった母にとても良くしてくださいました。元気だった頃のAさんは、小さな畑をしていて、毎日のように母にお野菜をもってきてくれました。

 

母がデーサービスに通い始めると、母を追ってAさんも通い始めた程。お互い認知症が進んでいるのに、どうやって意思疎通をしていたのか、今でも不思議でなりません。母は自分が通っている曜日すら、分からない時の方が多いのに、Aさんにどう伝えたのかはミステリーですが、仲がいいと、通じ合うものがあるのでしょうね。

 

母が「Aさんの息子さんから電話があり、Aさんが亡くなった」と2月の頭に兄とぼたむすに電話をしてきました。すぐに、一緒に通っている半日デーサービスの担当の方に連絡をすると、「個人情報だから教えられない」と言われてしまい、母が妄想なのか、本当の話をしているのか、分からない状態が1か月ぐらい続きました。

 

兄と私はAさんのご家族と会ったことがありませんでした。なので、連絡先も分からず、兄に相談すると、「明日の地方紙に出るかもしれないから、見てみよう!」と。昭和の公務員張りに堅い兄らしい答えが。

 

「でも、亡くなったのは昨日じゃないらしいよ。」というと、「そうか・・・様子を見よう。ケアマネさんにそれとなく聞いてみるのもいいね」ということになったのです。

 

ケアマネさんは「私は知らない方ですけど、他のケアマネに聞いてみましょうか」とお優しく仰ってくださったのですが、「個人情報に接触しますよね・・・なんとなくで結構ですので・・・」とお願いしてみました。

 

すると次の日早速、ケアマネさんから連絡がありました。「Aさんのご家族が、ぼたむすさんのお母さんとはとても仲が良かったので、Aさんが亡くなったことを知らせて頂きたい、とAさんのケアマネさんに頼まれていたようです。残念ですがAさんお亡くなりになっていました」と。

 

あぁ、母の妄想ではなかったのか。振り返ってみると、Aさんが亡くなられる直前に1度だけ、母が半日デーサービスを休んだことがありました。皆勤賞だった半日デーを休むなんてどうしたんだろう、と思っていましたが、きっとAさんのことで何か感じるものがあったのでしょうね。

 

母はしばらく落ち込んでいたみたいですが、「やり残したことはないわ」と、割とすぐに元気になりました。

 

母のお友達は皆年上の方ばかりなので、見送る方が多くなるだろうな、とちょっと心配ですが、母がAさんと最後までとてもいい時間が過ごせてよかったと思っています。

 

母の記憶も、パッと正常に機能する時もあれば、ぼんやりすることもあります。初めから妄想と決めつけずに、受け入れる人間性?度量?を試されている毎日です。

 

今日も母は元気に半日デーに出かけています。