ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

街の小さなワインバーで感じたほろ苦い味

こんばんは!

今日も暑かったですね~。

水分補給意識的にしないと、干上がってしまいそうなアラフィフです。

 

近所にある60歳前後の姉妹でやっていらっしゃるワインバーがあります。気になって入ってみたら、とても気さくなワイン好きのお姉さんと、お料理上手な妹さんで切り盛りしていて、何度か行かせて頂いておりました。

 

先日お友達と一緒に行った時、30分くらいしてから常連の男性(おじさん)がとても貴重なワインを持ち込んでいらっしゃいました。カウンターだけの小さなワインバーですので、空いていた私の隣に座られました。

 

その常連の男性は「頂きものだけど、珍しいから持ってきたよ。みんなで飲もう!」と言って、お店の姉妹と反対側に座っていた常連の女性と「かんぱーい!」と飲み始めました。

 

すると、その男性は私たちの方を振り返り「一杯どうですか?」と勧めてくださいました。

物欲しげな顔をしていたのでしょうか、いや、よだれを垂らす寸前でガン見していたのでしょうか、私ったら。

 

有難く頂戴し、友と一緒に頂きました。とても美味しかったですが、友達は「おごられる」のをあまり好まない人で、男性が飲み終わって白ワインのグラスを頼んだ時に、「その白ワイン、お礼にご馳走させてください」と言い出しました。

 

男性はとても恐縮していましたが、「ありがとうございます」とお礼を言って美味しそうに飲まれていました。

 

私は「どうせ、頂きものだし、グラスに少ししか入っていなかったから、わざわざお礼返ししなくてもいいのに~」と、卑しいことを心の中でつぶやきつつ、友達の方を見ると、満足げなお顔をしていました。まぁ、いっか(笑)

 

お店も混んできて、お姉さんも忙しくなり、男性はぽつんとおひとりになってしまいました。ぽつぽつ男性と友達と3人で話をしていました。

 

真ん中にいる私は、疲れてきて、友達にジェスチャーで「もうそろそろ出ようか?」と念力を送っても、「もう一杯飲んでいこうよ!」と粘る吞兵衛の友よ・・・(涙)

 

しかたなく!?話を二人に振って、首を左右に動かし、頂いたいいお酒の味も忘れてしまうくらい、気を使い過ぎてしまいました(笑)でも、聞くことに徹して、面白い話も聞けました。

 

思いがけなく、楽しい時間でもありました。仕事や年齢、家族構成や趣味等、な~にも分からなくても、「お酒好き」ということで話が盛り上がるんですよね。

 

帰り際に、男性がお花摘み(お手洗い(笑))に席を外した際に、お店のお姉さんが「あの人、〇〇会社の社長さんなのよ」とこっそり教えてくれました。誰もが知るとても大きな会社の社長が、こんな東京の隅っこの小さなワインバーに来るはずないでしょ!?と、一瞬思いましたが、お店のお姉さんに失礼になるので、「そうなんですね~」と笑顔で返してみました。

 

たらふく食べて飲んで、お店を出ると早速、友達が「見て見て!あのおじさん本当に社長さんだった!!!」と検索結果を見せてくれました(笑)。

 

もちろん、名刺交換や仕事の話などしなかったので、だから楽しかったのかなぁと思います。途中で分かっていたら、きっと委縮してお話が出来なかったと思います。すっごくくだらない話ばかりしていましたので。

 

肩書で人を見てしまう、悲しいサガよ・・・。そんな自分の小ささに、ほろ苦いお酒の後味を感じた出来事でした。