ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

サラリーマンが身に沁みつき過ぎてる

外人上司を説得し、提案を通すのが得意で、「我ながらプレゼン能力が高い!」と思っていました。でもそれは全然違うということが、最近ようやくわかりました。私のプレゼン能力が高いのは、外人上司向けだけだ、と気が付いたのです。

 

今の会社にはもう10年以上働いていて、その間に外人上司は5人変わっていますが、これまでやりたいと思った提案は大体通してきました。癖の強い外人上司ばかりでしたが、彼らの興味、嗜好を把握して、それに沿ったプレゼンをしていくのです。

 

そうです、必ずしも「自分の提案」が評価されてきた訳ではなく、「彼らが喜びそうな内容を提案したので、最終的には通すことができた」と言った方が的確なのです。

 

先日、副業の営業で、関連会社にプレゼンをしました。自信満々でプレゼン資料を作り、出かけていくと、先方の担当の方が出てくるなり、自身の経歴など自慢話を永遠1時間程お話され、全くこちらの話を聞いてくれる、というような状況ではありませんでした。

 

折を見て資料を説明しようとしても、「興味ありません」みたいな態度で、全く聞く気がない感じでした。私の説明は何一つ「刺さらなかった」のです。この時「あれ、私プレゼン得意だったよね?!」とちょっと混乱しました。

 

それから自分のプレゼンを振り返ってみました。提案自体はいいものだと自負していますが、一番のミスが「先方の興味、嗜好を把握していなかった」ということです。

 

サラリーマンが長いと、上司への報告、提案の仕方ばかり上手になり、「自分って仕事ができてる!」という感覚に陥りやすいですよね。でもいざ会社から離れたら、自分が自信を持っていたプレゼン能力は、本当の意味で磨かれていなかった、という事実に直面する。私自身副業がなければ、気が付かなかったかもしれません。

 

同じ会社の同じような上司や決定権を持つ人と長年仕事をしていると、社内処世術だけ上手になり、なれ合いもあるので、意見や提案が通しやすいのは当然なのです。仕事ができる!提案力がある!という訳では必ずしもないわけです。

 

一生同じ会社でサラリーマンをやるんだ!と決めているなら、今の状態でも全然問題はないのです。私の場合は独立を考えているからこそ、自分が「井の中の蛙」だったことを気が付けただけよかった!と思う出来事でした。