昔から人に頼らず、自分でやってしまう方が早くて確実だから、と思い込む癖が抜けない。外資(英語圏)で働いていると、同僚や上司の外人が、「これ調べておいてくれる?」「代わりにこの日、ミーティングに出てくれる?」「この日以外ダメ」とか、人のことを考えず自分の主張ばかりしてくるのを、「自分勝手な奴だな」といつも思っていた。いつも私の都合を合わせてあげている、と不満プンプンのぼたむす。
先日、本社にあるデータを入手しようと色々調べ始めたところで、面倒くさくなり、「あ、いいや、あんまり親しくないけど、あの同僚の外人に聞いてみよう」とフッと思って、連絡をしてみた。返事は来ないかもしれないなぁ、と思いつつ・・・
そしたら、なんと直ぐに返事がきて、「調べてお知らせするね!」と。いやいや、返事だけ良くて、どうせ1年後ぐらいだろう返事は!?なんて思っていたけど、割と早く探していたデータが見つかりそうだ。
そういえば、全く知らない同僚に「これ教えて~」っていうと割と気持ちよく教えてくれたなぁ・・・。今頃気が付いた。
外人というのは不思議だ。今まであまり外人にものを頼むことに懐疑心があった。ミーティングの時間にしても、仕事にしても、いつも「はいはい、私が合わせればいいでしょ」と思いがちに。そのうちに一人で勝手に面倒くさくなり、外人からの依頼は半分くらいスルーするようになっていた。
今回データをお願いした彼女からのメールにもスルーが続いていて(仕事っていうより、井戸端会議の中身のない挨拶メール!?)、なのに、そんなことは一切忘れているかのように、オッケイメールがすぐに来た。
あ、人に頼るってこんなに簡単で、逆に気持ちのいいものなんだ!と初めて感じた。特に外人は、主張しないと、「ない」こととされてしまう。今までの私はいつでも遠慮して、相手に合わせてきたから、きっと「ぼたむすは主張がないんだなぁ」と思われていたのだ。
だから、私が主張すれば、相談すれば、もちろんいつでも結構喜んで、聞いてくれる人たちなのに(全部の外人がそうだとはいいませんが・・・)、肩ひじ張ってたなぁ、と思う出来事でした。
余談ですが、以前外人上司に「日本人はなんで人事評価の際に、主張しないんだ?俺たち外人は、分厚いレポートや資料をこれ見よがしに運び込んで、自分の成果を100倍にして主張するんだ!主張しなければ、ないのと同じ。会社の評価を求めるなら主張しかない!」と。
いやいや、やってもないことをやったって・・・。って日本人は思いがちですよね。でもそれぐらいの自己プレゼンができないやつは、自分のマーケティング、売り方が下手で損をする、ってことだろうね。
外資にお勤めなら、「誰かが見ていてくれる」なんて「ま~ぼ~ろ~し~」ってことに遅かれ早かれ気が付かされる。私の場合は、結構素直なたちで、今の会社に入って10年くらいしてからだけど(笑)
みなさまも、どんどん気にせず、人に頼んでみることをお勧めします。半分期待しなければ、傷つくこともありませんし。なので、相手から何か頼まれごとをしても、できない時は「できない」「NO!」と言って全く問題はないのです。そこが日本人特有の建前と本音とか、気を使いすぎるところなんだよね~。まぁ、相手が日本人であろうと、外人であろうと、本当は関係ないのかなぁ。
気疲れする方はぜひ、柔らかな感じに「できませ~ん、テヘペロ(古っ)」を口癖にしましょう!(笑)嫌なものは嫌なんですから自信を持って!期待せずに人にどんどん頼んでみることもお勧めします♪