ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

【ご機嫌介護No.12】高齢者にとっての生活リズムの大切さ

おはようございます!

 

今日は実家に帰り、母と一緒に買い物や一週間分の作り置きをする日です。ネットスーパーを先週から利用し始めたので、買い物の荷物がだいぶ減りそうで助かってます。

 

さて、毎週土曜日に実家に帰るのは、母の生活リズムを作るためです。できるだけ突然の予定などは入れないことにしています。

というのも、母の様子がおかしくなった際に、地域包括支援センターの方から「お母さんは毎日決まったことをやる習慣ができていないから、益々混乱して、不安になっているのかも。生活のリズムを作ることで、安心して毎日過ごせるよになりますよ。」と。

 

確かに母は、毎日違う時間に起きて、毎朝違うものを食べて、趣味もないので、毎日テレビを何となく見て、お昼ご飯も夜ご飯も毎回違い、散歩も行く時間やルートも違う。暇だから余計な考え事ばかりして、「お金いくらあったかしら」「洋服の整理をしなければ」と思うだけでやりもせず、不安になっていく、を繰り返していました。

 

これが「サイン」だと思います。生活のリズムができている、つまり朝7時に起きて、朝はご飯は納豆とお味噌汁と卵焼き、9時~10時まで掃除をして、11時に買い物へ。12時にパンと缶詰の魚、チーズ、コーヒーを、14時から脳トレ(趣味)、16時から30分散歩して、17時にお風呂に入り、18時はお肉を焼いて食べる、22時に就寝、といったような「ルーチーン」が目をつむってもできる状態になっていることが「リズム」です。この「リズム」が高齢になった際にできていないと、認知症になる確率が高くなるように思いました。

 

思い起こせば、母は昔から「計画上手」ではなかったです。コツコツ型というより、行き当たりばったり、最後の追い込みで全て乗り越えてきてしまったので、毎日コツコツ生活を習慣化させることがありませんでした。

 

昔ホームレスの人は「認知症にならない」と聞いたことがあります。(間違っているかもしれませんが)ホームレスの人は決まった時間に食べ物をもらいに行かないと食べ物にありつけません。決まった時間に缶を拾いに行かないとお金が稼げません。決まった時間に移動しないと、他のホームレスの人に寝場所を取られてしまいます。実は自由なようで、規則正しい生活をしているのです。つまり「生活のリズム」ができているので、ボケない、という訳です。

 

65歳まで頑張って働いて来た母が描いていた老後は、自由気ままな生活、だったはず。でも自由気ままになると、不安なことばかり考え始め、あーでもない、こうでもない、と一日中迷っていて、楽しいはずの毎日が、不安な毎日になっていった。

 

今は考えること(迷うこと)はストレスになるから、できるだけ「考えない」ように毎日をルーチン化する、習慣化する、ことが健康につながる、という風にも言われていますね。

 

母が認知症と診断されてから、母の1週間の行動を全部習慣化しました。月、水、金の午後は半日デーに、火・木の午前中はヘルパーさん、土日は私と兄が実家へ。毎日誰かと接し、何もない日が無いようにしています。また突然の予定は入れないようにしています。

 

1年間試行錯誤でしたが、母の不安感が薄らいだように思います。生活のリズムって本当に大事なんだなぁ、と実感すると同時に、私もアラフィフになり、自分に合った生活のリズムを見つけて、実行することで、将来認知症になる確率を少しでも下げられたらと思っています。

 

皆さんもご親御さんの生活のリズムができているか、一度観察してみるといいかと思います。サインはいろんなところに出ていますので。