こんばんは。
今日も暑い一日でしたね。
長雨の季節だからでしょうか、ぼんやりすることも多く、あまり頭が働いていません。
なので、幸せホルモンを出すためにもオージービーフを食べたり、口角をあげて脳をだましてみたり、と色々試しております。
益田ミリさんの「すーちゃん」シリーズや、エッセイが好きで読んでいたのですが、今回初めて小説「一度だけ」を手に取ってみました。
30代後半の姉妹、60代の母と叔母が、4人それぞれの立場から、永遠にこない「いつか」を思い描き、人生を終わるかもしれない、そんな日常の葛藤を「えがく」と言うより「えぐり」だしています。
物語はとても軽快で面白いのですが、抱える葛藤がふわっとしたものでなく、あまりにもリアルなので、笑えません。
心がザワザワ、チクチク、ヒリヒリしてくるのを感じました。
人生を誰かが変えてくれる、と期待して待つ女性たち。
でも自分で変えられることに、フッとした時に気付いていく。
その過程には大きな痛みが伴う。
みんな同じように悩んでいて、もがいている。
心がもやっとしている女性の方に、ぜひおすすめの本です。