ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

【読んだ本の紹介No.45】一度だけ 益田ミリ

こんばんは。

今日も暑い一日でしたね。

 

長雨の季節だからでしょうか、ぼんやりすることも多く、あまり頭が働いていません。

なので、幸せホルモンを出すためにもオージービーフを食べたり、口角をあげて脳をだましてみたり、と色々試しております。

 

益田ミリさんの「すーちゃん」シリーズや、エッセイが好きで読んでいたのですが、今回初めて小説「一度だけ」を手に取ってみました。

www.gentosha.co.jp

 

30代後半の姉妹、60代の母と叔母が、4人それぞれの立場から、永遠にこない「いつか」を思い描き、人生を終わるかもしれない、そんな日常の葛藤を「えがく」と言うより「えぐり」だしています。

 

物語はとても軽快で面白いのですが、抱える葛藤がふわっとしたものでなく、あまりにもリアルなので、笑えません。

心がザワザワ、チクチク、ヒリヒリしてくるのを感じました。

 

人生を誰かが変えてくれる、と期待して待つ女性たち。

でも自分で変えられることに、フッとした時に気付いていく。

その過程には大きな痛みが伴う。

みんな同じように悩んでいて、もがいている。

 

心がもやっとしている女性の方に、ぜひおすすめの本です。