ぼたむす日記

アラフィフおひとり様の仕事、介護、読書のこと

【認知症ご機嫌お母さんNo.45】 同時に複数のことをお願いしてはいけない

こんばんは。

毎朝、一人暮らしの母とメールをしています。

ヘルパーさんにも「お母さんメールが早く打てるんですね!?」と驚かれたことがあります。

 

5-6年程前に母の携帯電話をi-phoneに変えました。本当はシニア向けの簡単なスマホにしようかと思っていたのですが、携帯会社に変更手続きに行った際に、担当のお兄さんが「お母さんがスマホの操作が分からなくなった時に、娘さんと同じ機種のスマホの方が、説明ができていいと思いますよ。」とのアドバイスを頂き、私と同じi-phoneを購入。

 

これは本当に正解でした。母が当初「変な画面になって、戻らないわ!」と連絡してきた際にも、同じ機種を使っているので、簡単に問題が解決できました。

 

母はメールと電話、カメラ、脳トレアプリだけは、どうにか使い方を覚えてくれました。これも結構時間がかかって大変でしたが、母は日頃あまりスマホを見ていないので、連絡がつかないことが多々あり、結局固定電話に電話をすることが多くなっていました。

 

認知症と診断されてから、使い方を忘れないためにも、毎朝メールをするようにしています。電話も固定電話でなく、携帯にかけるようにしています。

 

それも決まった時間に。できるだけ習慣化して、生活リズムの中に落とし込めれば、母も混乱しなくて済むからです。

 

毎朝、決まった時間に、同じ挨拶と会話を2-3回やり取りをするのですが、メールが既読にならない時は固定電話に電話をして、スマホをチェックするようにお願いします。

 

2度ほど固定電話に電話した際に、「メール確認してね。あ、そうそう、今日はゴミの日だね。出した?」と聞くと、「う~ん、えっと、出したわよ。出したと思うわ。確認してくる」と受話器を置いて、台所へ。

 

30秒経っても、1分経っても戻ってこない。固定電話は台所の隣の部屋にあり、3歩で行ける距離。「もしも―――し!もーしーも―――――し!!」と大きな声を出してみても、気づかず。

 

そう、固定電話の隣にはテレビがあるので、テレビの音にかき消されてしまっているのです。

 

するとスマホにメールの着信音が。「ゴミ出しましたよ~(^^)/」と。母は絵文字が好きです(笑)

 

慌てて、「固定電話、受話器外れてるよ!」「テレビの横の固定電話に出て!」とメールを返すと、「あははは、お母さんおかしいわね~。やだーぁ。」と言ってやっと固定電話に戻ってきました。

 

一旦電話から離れたら、もう忘れちゃってるのね、お母さん・・・(涙)

 

電話の途中で、他のことを頼んでしまってはいけませんね。電話だけでなく、同時に複数のことはもう頼めません。そして私もイライラしちゃいけません。笑うようにしています。

 

文字にすると、なんだか悲しくなっちゃうけど、まだできることが沢山あり、お母さんはいつも穏やかだから、それを幸せと思った方が得なんだ!と思うようにしています。