昨日テレワークの中、同僚からこんなメールが届いた。
「信頼ある関係筋から4月2日に東京が都市封鎖(ロックダウン)になるらしい」と。詳細な経緯付きで。他の同僚も「私はXXさんから聞いた」「僕はYY筋から同じ情報を聞いた」とみんなが何かしら同じ情報を得ていた。
ネットやSNSでもそうした噂がでており、これはいよいよか!?と思っていた。その一方で、夕方菅官房長官が明確にロックダウンを否定する報道が。
災害時、こうした根拠のない噂が流れるのはよくあることだが、不安な情報の拡散力の高さにあらためて驚愕した。普段冷静な対応をする同僚でさえ、こうした不確かな情報に右往左往し、会社のトップレベルまで話を持って行ってしまっている。
信頼できる同僚だと思っていたので、私も危うく友人知人に情報を流し、不安を煽り、混乱させることに加担してしまうところだったが、菅官房長官の「明確に否定」した情報を見ていたので、とりあえず静観をしている。
みんなが不安な状態にいる災害時にこそ、不確かな情報が拡散されやすい。噂を広げてしまうかどうかは、普段の情報収集の力が試されていることを意味するのではないか。
- 情報検索の力を磨いているか
- 信頼できる人間関係を築いているか
「情報の氾濫」ってよく言われるけど、ただ浴びているだけでは、自分の検索力は上がらない。自分に必要な確かな情報はどこから来るのか、どこにあるのか、を見極める検索力を日々高めていない人ほど、噂拡散に加担してしまう。
しかも「ロックダウン」により東京がどうなるのか?はっきりわかる人は居ず、漠然としか分からないのが現状。だからこそ、その言葉だけが独り歩きしてしまっている感が否めない。検索力があれば、言葉が必要以上に力を持ってしまっていることが安易に分かるはず。
もうひとつは、不特定多数の人がアクセスできるネットの情報以上に価値があるのは、やはり「信頼できる人」との関係を日頃どこまで強化できているかだ。今回私の同僚は「信頼筋」と言っていたので、この情報がデマであれば、信頼筋への信頼が揺らぎ、自分自身も冷静な行動がとれず、デマ拡散に加担してしまった罪悪感だけが残ることになる。
まだ3月31日になので、なんとも言えないが、どんな時も情報の受け身だけでは、必要な情報も得られず、ただ情報の洪水に流され、不確かな情報に不安を煽られるだけ。
日頃から検索力を高めることで、情報を取捨選択できるようになる。信頼できる人を見極め、関係を強化することが、必要以上に不安にならず災害時を乗り切る、いつの時代も求められる人間力なのかもしれない。つまり、自分で考え、判断することが、今まさに大事な時なのだ。
と、堅い話になりましたが、同僚からは一日たった今日はまだ何の連絡もありません。彼自身一番傷ついているのかもしれません、心配です。せめて気持ちを明るく持つために、美味しいものを!?いちごシロップ作ってみました。