東京銀座に行くと、中国人をはじめとする外国人観光客で道はいつもごった返していましたが、この一週間で道はガラガラ、観光客もまばらになっていますね。
今週大阪、福岡と行ってきたのですが、両都市でも大きなスーツケースをガラガラ引きながら団体で移動する中国人をはじめとする観光客がめっきりいなくなっていました。ホテルも多くのキャンセルが出ているようですね。テレビでも伝えていましたが、いつもは観光客で溢れかえる京都などでも、その姿はなりを潜めているそう。
飛行機に乗った際も、添乗員さんが皆さんマスクをしてらっしゃったり、飲食店やタクシーの運転手さんも。
一体何が起こっているんだ!?日本は、いや世界は、地球は大丈夫なの!?と、パンデミックな(ある病気(感染症)が国中あるいは世界中で流行すること)映画の世界が実際に起きている???
っと・・・あまりネガティブに考えても不安になるだけなので、ビジネス上での気づきを少し。
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ことの大小に関わらず、予測不可能なことが起こった際の、ビジネスにおける「危機管理力」がよくわかるなぁ、と思う出来事がありました。
大概にして、外資は決断が速いところが多いですね。海外出張や工場の視察受け入れなどを即座に停止したり、社員へのケアや注意喚起をしたり。私が働いている会社でも1月31日に海外本社から一斉にメールがあり、中国渡航の禁止、海外出張の自粛、各国内出張はオッケイでもできるだけしない、などの注意喚起と、手洗い、マスクなどの予防策が送られてきました。
一方で、先週日本のとある報道機関(地方)から2月中に現地取材をしたいので、色々教えて欲しい、との問い合わせがありました!
「え?メディアだよね?コロナウィルスのこと毎日伝えている側の人間が、海外取材って。それもコロナウィルス関連の話では全くなく・・・今必要!?」
危機管理の温度差にびっくり、というか、あきれてしまいました。
私からは「現在のコロナウィルスの影響を懸念し、現地企業は直接の影響はないですが、危機管理の観点からご取材の受け入れは難しいと思います」とお伝えすると、それっきりなしのつぶて・・・(汗)
まぁ、ここまで大きくなるとは思ってなかったのかもしれないけど、危機管理力があまりにも低過ぎて・・・それも報道側の人だからなおさら!
自分は大丈夫、って思っていると、とんだ恥をかくまでならいいけど、生死にかかわる事態になりかねないこと、実感しました。
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危機管理力=判断力だと思います。すぐに適切な判断ができるか、個を重視する海外は、「すべては自分の責任」と捉えますが、日本は「誰か判断してー!」みたいな感じでは、高い危機管理力は持てないのです。自分が責任を持つ覚悟をしてこそ、危機管理力が高まるし、判断力もつくものではないかなぁ、と思います。
他人の振り見て我が降り直さねば!ですね。
皆さんもコロナウィルスだけでなく、インフルエンザ、風邪などにならないよう、気を付けてくださいね。