会議室に呼ばれて、ひとつやらかしてしまったことがあります。奇襲攻撃(クビ勧告)を受けたら、
・YesともNoとも言ってはいけない。
・その場でサインはしてはいけない。
・その場から早く立ち去る
・一旦必ず持ち返って、専門家の意見を聞く
と言いましたが、これはできたと思います。ひとつ忘れていました。
・暴言を吐かない
我慢できずに「暴言」をちょびっと吐いてしまったのです。それくらいカーっとなっていたのと、ドラマや映画で見ていたお下品な言葉を、この時がチャンス!?とばかりに、心を込めて言ってみました。
ブーシット!!!(ブルシット、牛のうんち、という意味。くそったれ~、みたいな。ビジネス上はNG word)
いやん、ぼたむす、普段こんなお下品な言葉使ったことが無いのに、ここぞとばかりに、薄っすらハゲだと思っていたら、バーコード前だけのジョンに浴びせてやりましたよ。
そしたら、テレビモニターで参加していた本社人事部のマリーが「なんて言葉を使うの!ぼたむす!!!あなたねー、言っていい言葉と悪い言葉があるのよ!!!」と切れてきました。
このマリーがまた役立たずで有名なインド系のおばさん。マリーアントワネット並みに髪をクルクル巻いていて、怒り出すと早口で聞き取れない。
後悔はなかったけど、「あら、ごめんなさい。あまりにショッキングなことを言われたので、混乱しちゃったわ。私ったら・・」と伏し目がちに言うと、「そうよね、びっくりしたのよね。こちらこそ大きな声を出してごめんあそばせ」って。心にもない上っ面のマリー。
「分からないことがあったら、何でも相談して」ってジョンとマリーは、マニュアル通りの言葉を何度も繰り返しました。うすら寒い笑顔を浮かべながら。怖い怖い。これどういう意味だか分かります?
欧米系は、「言わなければ、無いのと一緒」ということなのです。つまり、「相談が無ければ、納得したと見なす」ということ。日本のように「相手の思いを察する」なんて言葉や発想は無いのです。
だから、疑問を抱いたら納得するまで質問しなければいけないし、おかしいところは「おかしい」と主張しなければなりません。
ぼたむすが「これはクビだよね?」と何度も繰り返し聞いたのも、そういう訳です。でなければ、「あの時何も質問してこなかったじゃない。今更遅いわよ!」ということになりかねません。
さて、ヨーコ先輩に暴言のことを話すと、「よく言ったわね!えらい!牛のうんちって顔してるから、別に嘘じゃないし。あははは。」と目が笑ってない。今にも泣きそうなぼたむすを励まそうとしてくれたのでしょうか。
お手洗いではヨーコ先輩の笑い声が反響するので、場所を非常用階段に移して、書面を二人でじっくり読んでみました。
ヨーコ先輩「うわっ!特別退職金こんなに出るの!?う~ん・・・、ぼたむすちゃん、知らないところで、相当恨みを買ってるね・・・ブツブツ」と。
え!?