ぼたむす日記

アラフィフおひとり様のつぶやきです

【ご機嫌認知症お母さんNo.93】特技は見送りです。

こんばんは。

今日は週に1度の実家の日でした。

 

時間通りに駅で待っていた母。カバンとおサイフ、カギを持って来ていました。駅で私を見つけると、笑顔で迎えてくれる母。気圧のせいか毎年4-6月に気分の落ち込みがでてきますが、今年は何とか頑張っているようです。

 

買い物をして家に行くと、先週のデジャブのように、母は裏口に直行するので、「カギあるから玄関から出たんじゃないの?」と聞くと、「そうよね、そうよね」と言って、玄関のカギを開けようとしても、内カギがかかって開かず。

 

「自分でも分からないわ・・・」と寂しそうに言って、裏口へ向かう母の背中が小さく・・・は見えず、「こんなはずじゃない!」とキツネにつままれた感じに見えました(笑)

 

お昼を食べて、一週間分の作り置きをして、お風呂に入り、夜ご飯を食べる頃には、「ぼたむすちゃんの住んでいるところは真っ暗なところだから、心配なのよ」と言い出します。「ぼたむすの住んでいるところよりも、この家から駅までの方が遠くて真っ暗で怖いよ」と、お決まりの会話が始まります。

 

どういう訳か、母は私が真っ暗な街に住んでいると思っているようで、ヘルパーさんにも「娘がとても暗くて駅から遠い所に住んでいるよ。帰りが遅いと心配なのよ」と話をするそう。

 

実際に母は何度も私の家に来たことがあります。その度に「えー!ぼたむすちゃんの家は駅から近いのね?!こんなに明るいのね!」と驚き、そしてすぐに忘れちゃいます。駅から家への道が暗くて遠いところ、という風に母の脳に刻まれてしまい、上書き保存ができないのです。

 

最近では「駅からすぐの明るい通りに引っ越したから大丈夫だよ」と言うと、母は「あ~、それならよかったわ!」と大げさなくらいのリアクションで喜んでくれます。引っ越しはしてませんが(笑)

 

雨の日も風の日も、母は玄関を出て、外までお見送りをしてくれます。私とすると、玄関先で転ばれたら困るなぁ、ちゃんと家に入れるかなぁ、と不安なので、「見送りはいらないよ」と言っても、振り返ると、必ず外に出て来て大きく手を振っています。曲がり角を曲がるまで、何度か振り返ると、その度に手をブンブン振ってくれます。

 

今日は丁度隣のお家がお寿司のデリバリーを頼んでいたみたいで、デリバリーの大きなお兄さんがバイクの横で何やら携帯をずっといじっていました。振り返ると、母はデリバリーのお兄さんの目の前に仁王立ちになり、手をブンブン振っていました。なんならピョンピョン跳ねるような感じで。

 

デリバリーのお兄さんのバイクに引かれないといいけど、と冷や冷やしながら、角を曲がってしまいましたが、大丈夫だったのかなぁ・・・。母は普段割と素直に言うことを聴いてくれるのですが、見送りだけは絶対にやらないと気が済まないようです。

 

私は何度も振り返らなければいけない(母が期待しているので)、そして、その後「大丈夫だったかな。転んでないといいけど」と不安感を引きずりながら、駅までの暗くて長い道のりをトボトボ歩いています。

 

でも、いつかは見送りもできなくなる日が来るのだろうから、見送ってくれる今を幸せに思うようにしています。