私が今販売している商品がまるで赤字で、利益が取れず、「コスト、原価を定価の3割に抑えるには???」とか「原材料費の見直しや人件費など削れないものはないか」などとずーーっと考えて時期がありました。
仕事仲間に「ここ、削れないかな?」「別の会社から見積もり取れないかな?」と聞いてみたりしてたけど、「どこも削れるものがない」「どうやってみんな利益をだしているんだろう?」と、悶々としてしまい、同じ場所で足踏みをしている状態でした。
さらに悪いことに、私は全くの数字音痴で、「会計」のことも良く分からず、「超簡単、原価計算の仕方」(あまりいい本ではなかったので、題名は言いません)という本を、新大阪駅で時間がある際に買ったはいいが、新幹線で数ページ読んで、それっきり・・・その本には、
- 売上-コスト=利益
- 原価は3割に抑える
と書いてあることだけは覚えていました。一般的な本ですよね、きっと、1500円もしましたが・・・。でもこの本は数字のことだけで利益を語るので、マーケティング一筋のぼたむすには、分かったような分からないような・・・それから半月ぐらい、
- コスト、原価ってなに??
- 利益ってなに???
と、そもそものコスト、利益について分からなくなってしまったのです。
そんな時、会社経営をしている友人とカフェでお茶をしている際に、
「コスト削減って、ぼたむすの考えているような『原材料費を安いものへ変える』とか『光熱費を抑える、電気をこまめに消す』とかそう言うことではないんじゃない?」
と言われ、私は「どういうこと???」と良く分からなず困った顔をしていると、この本を薦めてくれました。
急いでブックオフに行くと、当初薦めてくれた漫画本はなく、こちらの本を購入しました。帰宅後読み始めると、「あー、今のあたしだ!」と主人公とシンクロするぼたむすがいました。
この本は、物語仕立てになっていて、経営難に陥ったイタリアンレストランの経営者が、自身のレストラン売却交渉に、アメリカ、ロサンゼルスに行く飛行機に乗り込みます。偶然隣に座った人との一夜限りの出会いから、「ドラッガーが唱える管理会計」を軸に、イタリアンレストランの経営者が自身の会社経営についての考え方を見直していく、というもの。
この本をお勧めしたいのは
・短期的な利益を求め、コスト削減に走っている方
そうです、ぼたむすもご多分に漏れず、「コスト削減=利益」と思っていました。短期的な利益を上げるためには、コスト削減しかない!と。
しかし!!!
この本は会社を経営する上で、大事なことを教えてくれます。
- コスト削減は利益をうまない。では何が利益を生むのか?
- 短期間の収支にこだわると、企業の本質を見失う。企業の本質とは何か?
私自身、この本を読んで、もやもやしていた霧が晴れ、商品の価格設定やコストに関する意識が180度変わりました。ぜひ利益とは?コストとは?と疑問を持っている方に読んで頂きたいです。
★★★★★
ぼたむすの本の紹介No3でした♪