この間ふらっと立ち寄った裏路地のイタリアンレストランで、顧客満足度を上げるうまい販促だな!と感心させらたことがありました!
ランチはパスタやシチューなど4種類のメインの中から1つを選べば、お野菜やパン、スープ、飲み物はビュッフェで食べ放題になるシステム。レストランは満席だったけど、ランチタイムは60分制なので、10分程の待ち。
席についてパスタを頼むと、「今日は切りたての生ハムをお出ししております。いかがですか?」と店員さん。「おいくらですか?」と値段を聞くと、「サービスになります」と。「あれ、私だけ特別?ラッキーだな!」と思い「お願いします!」と満面の笑顔で返事をしました。
ウキウキしながら品数は少ないけど、きれいな器にこんもりふわーっと盛られた葉物や、色とりどりのトマト、ブロッコリー、パプリカなど目が喜びます(^^♪
少なくなるとすぐに若い店員さんが笑顔で補充、パンも自家製のフォカッチャで、小さなトースターが置いたあり、温めて食べられるようになっていました。
お皿てんこ盛りのお野菜を持って席に戻ると、隣のテーブルには新しいお客さんが。注文時に店員さんが「今日は切りたての生ハムをお出ししております。いかがですか?」と。
「あ、私だけでなく、みんなになのね。」と思いつつ、隣の席の方ももちろん「うわー嬉しい!」と声を出されていました。
そこで、思ったのです!!どうせ皆に出すならビュッフェに置いておけばいいのに!?、と。店員さんも説明しなくていいし、作業効率も楽になりますよね?
でもでも、よく考えたらビュッフェに置いたら、たくさん食べられちゃうことが予想されます。そうなると採算が取れなくなると困るから、レストラン側としたら「おひとり様一皿まで」と書いちゃいますよね。
お店の採算や効率を考えて行動してしまうと、お客さんは「生ハム一皿だけ!?ケチなレストランだなぁ」っと一気に悪い印象を与えかねません。
そこを逆手にとって、こちらのレストランはあえて「切りたての生ハム、サービスです」とお客さんに伝えることで、「このレストランは生ハムが美味しい」こと「サービスです」といって、お客様に特別感を与える、ひと手間を選び実行していることに感心しました。もちろんお料理もおいしかったですが、気持ちの良いサービス「顧客満足度を上げる姿勢」にまた来たいと思いました。
「生ハムをサービスで提供する」という行為自体は顧客には嬉しいことですが、提供の仕方ひとつ、つまり
①レストラン側の視点になるか、②顧客視点になるかで、吉にも凶にもなることに気づかされました。
商品は売ろうと思うと売れない、ってよく言いますよね。こんな駅から離れた裏路地のお店でも、丁寧なお店作りと顧客サービスを上げる仕掛け?ができているんだなぁ、と感心しました。
美味しくて勉強になったランチタイム60分でした!ちなみに日曜だったので、お昼から一杯も格別でございました~。